【転職のプロにインタビュー】実は社会人もできてない!?プロが実践している方法とは?①
転職コンサルタントに3年後のミスマッチを起こさないための企業選びの方法を聞いてきました!
2015.07.21
ざっくり言うと
- 企業研究の本質に迫ります
- 大卒新入社員の3人に1人が3年以内に退職する時代
- 就活生にありがちな勘違いや誤解をお伝えします
はじめに
「大卒新入社員の3人に1人が3年以内に退職する」
という衝撃的なデータ。
みなさんも聞いたことがあるかと思います。
退職まで踏み切らなくとも
企業に対して大きな不満を感じている社会人は
たくさんいると考えられます。
このような事態に陥る原因として、
「自分にマッチする企業を選択できていない」
ということが挙げられます。
これを防ぐことが、
本当の意味での就活成功を目指す
企業研究の真の目的となります。
今回は、どんなことに気をつければ
自分に合った企業を選ぶことができるのか?
ということを知るため、
「数々の転職者と企業をマッチングしてきた
プロの転職コンサルタント」
にお話を伺い、社会人の視点から
実際のケースも交えて企業研究の本質に迫ります。
企業選びの基準を決めるポイント
◆企業を見る際には、
「そこで働く動機」が明確にあるかどうか
というところに重点を置きましょう。
就職活動時の興味や強みだけで
企業や業界を絞ることは危険。
実際に入社してから
「働いてみたらやっぱり違った」
となってしまうのは、
就職活動の時点での興味や関心のみで
期待や憧れを強くを抱きながら
企業選びをしてしまっていた場合が多い。
人の興味は変わる可能性があるし、
今持っているスキルや強みだけで勝負しても
いずれ限界が来てしまうので、
幅がきかないキャリアになった結果転職、
というケースが多く、もったいないことに。
ただ目先の感情の「何をしたいか」
ではなく、長期的な視点に立って
「どのように働きたいか」を考えて
企業選びをしましょう。
就活生にありがちな誤りや勘違い
◆具体的な仕事内容を把握できていない
早期離職してしまう転職者の離職理由の中で
本音の部分として挙げられるのが
「職場の人間関係や雰囲気」や
「仕事内容がイメージとかけ離れている」
ということ。
どうしても仕事内容を表面的に捉えがちだが、
「日々具体的に何するの?」
というところまで落とし込まないで
企業選びをしてしまうのはかなりリスキー。
意外と、
「入ってみるまで仕事内容を把握してなくて…」
という理由でのミスマッチによる転職者は多い。
≪ケース①≫
食品メーカーに勤務していたBさん。
就職活動では、自分の知っている商品(お菓子)を扱えるのは楽しいだろうと思い、名の知れた大手食品メーカーに就職。
しかし、いざ営業を始めてみると…
・小売店に対して自社の商品を他社よりもいかにいい場所に置いてもらうか、という作業の繰り返し
・他社との競争も激しく、「いくら値引きできるのか」という点でしか選ばれない
・会社から季節ごとに重点的に売るものを指定され、それを売らなければいけないというノルマを課される。
・売る商品の提案に独自性がなく、結局は「いかに値引きできたか」という単純なもの。
結局、自分のスキルアップに限界を感じ転職を決意した。
上記のようなケースを防ぐためには、
・実際に日々の仕事で、「誰と」「どのように」かかわるのか
・一人で進める仕事か、複数名で進める仕事か
・顧客はある程度固定されているか、多様性があるか
・その仕事は型にはまったものなのか、自由度の高いものなのか
・一日の標準的な流れはどのようなものか
・何で評価されるのか、出した成果はどのようにわかるのか
・それによってどのようなスキル、経験が得られるか
・スキル以外に得られる喜びややりがいはどのようなものか
という本質的な部分を、
現場で働いている社員から
直接聞くことが非常に大切だ。
人事へのヒアリングや説明会では
良いことを表面的にしか話されない
といった場合が多いので、正しく理解できない。
何よりも社員のリアルな声を参考にし、
それが自分に合っているか考えよう。