就活の軸はこう考える!夢がなくてもわかる自分にあった仕事の見つけ方

あなたに合った仕事選びの方法をご紹介します!

2016.01.10

ざっくり言うと

  • 仕事選びのヒントは「シャインの3つの問い」
  • 8つのキャリアアンカーとは?
  • 企業研究も並行して進めていこう

はじめに

新卒での就活にとどまらず、
今後約50年の職業人生を歩んでいく上で、
自分に合った会社を選んで働くこと
は非常に大きな意味を持ちます。

就活はその第一歩です。

今回は、
「シャインの三つの問い」
「キャリア・アンカー」

という2つの理論を用いて、
自分の就活の軸を考えるヒントをお伝えします!

シャインの三つの問い

さて、仕事や職業を決めるとき、
どのように選べばいいのでしょうか?
そのヒントは「シャインの3つの問い」にあります。

<シャインの3つの問い>
【CAN】
☆何が得意か?
(能力・才能・できること)
【WILL】
☆何をやりたいか?
(動機・欲求・好きなこと)
【MUST】
☆何をやっているときに意味を感じ、社会に役立っていると実感できるか?
(価値観・信条・すべきこと)

この3つの問いに対する
「答え」が重なるような仕事が
自分に合う仕事である、ということです。

ですが、まだみなさんは
働いたことがない人がほとんどですよね。
なので、「できること」の”CAN”の部分は
気にしなくて大丈夫
です。

(医師や弁護士、会計士などの
資格を持っている方や
長期インターンで成果をあげた経験がある
という方はまさしくその能力が
CAN”の部分に当たります)

WILL”の部分は自分自身の好みです。

「人と話すのが好き」
「本を読むのが好き」
「身体を動かすのが好き」
「他人に信頼される人間になりたい」
etc...

これは自分自身が1番
よくわかるところですね。
きっと複数あると思いますが、
その場合は共通項を見つけることができるといいです。
せめて、なぜ好きなのか?をそれぞれ
考えて説明できるようにしましょう。

最後の”MUST ”が、
「キャリアを選択する際に
最も大切な他に譲れない価値観や欲求」

実は、
世の就活生はここを軽視する傾向にあり、
ミスマッチを生み離職率に繋がっています。
正確に言うと、
軽視する以前に自分の生き方や労働観
さほど深く考えていないのです。

そこで次に紹介する「キャリア・アンカー」を使って、
"MUST"の部分を考えてみましょう!

「キャリア・アンカー」とは?

あなたは「なぜ」「どのように」
働きますか?

どこに就職するか、以前に
自分の 「働く理由」 「あるべき姿」
正しく理解しておくことが非常に重要です。

その理解に非常に役立つ
キャリア・アンカー
という理論を紹介します!

キャリアアンカー(career anchor)とは、キャリアを選択する際に最も大切な他に譲れない価値観や欲求のことをいいます。

キャリアアンカーに関してはマサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院(スローン・スクール)名誉教授ぼエドガー・H・シャインの研究が有名です。
シャインは主なキャリアアンカーは「管理能力」、「技術的・機能的能力」、「安全性」、「創造性」、「自律と独立」の5つに分類されるとしています。
管理能力とは組織の中で責任ある役割を担うことを望むこと、技術的・機能的能力とは、自分の専門性や技術が高まることを強く望むこと、安全性とは、安定的に1つの組織に属することを望むこと、創造性とは、クリエイティブに新しいことを生み出すことを望むこと、自律と独立とは、自分で独立することを望むことを指します。

このキャリアアンカーを見極めて企業は人事制度を設計し、個人はキャリアを選択すべきとされます。
出典 http://1049.jp/

8つのキャリア・アンカーはコレだ!

上の定義だと少しわかりにくい面もあるので、
わかりやすく書き換えると以下のようになります。

あなたはどのキャリア・アンカーを重視しますか?

①専門性
②管理者
③自由・独立
④安全・安定
⑤チャレンジャー
⑥創造性
⑦社会貢献
⑧ワークライフバランス

自分がどのタイプか、
]漠然と思うところはあると思います。

以下、それぞれのタイプを詳しく解説します!

8つのタイプ解説

①専門性

「専門性」のアンカーを持つ人は、
何かしらの領域、技術、能力を
徹底的に極めて「一流」になることが
キャリアのゴールとなる。
ハマったものには長い間没頭してしまう、
凝り性な人に多い。

②管理者

「管理者」のアンカーを持つ人は、
会社で管理職に就き、
マネジメントを行うことを志向する。
どんどん出世していくことを良しとし、
肩書年収を重視する傾向にある。

このアンカーを持つ人が満足するには、
・高いモチベーション
・分析力
・対人能力
・情報管理能力
のすべてを併せ持つ必要がある。

③自由・独立

「自由・独立」のアンカーを持つ人は、
就業時間や仕事内容を自分で決めること
を最も重要視する。
フリーランスのライターやコンサルタント、
起業家などに多く見られる。
組織の中であっても、
自由度高い環境で働くことで満足が得られる。

出世や年収などにはあまり執着しないが
自由を奪われるとすぐに
その環境から出て行く傾向がある。

④安全・安定

「安全・安定」のアンカーを持つ人は、
クビにならず安定して働くこと、
将来を見通してキャリア形成できることや
福利厚生・職場環境も重要視する。
出世や転職によるキャリアアップ、
仕事内容そのものに執着しない
傾向がある。
大企業や公務員に多く見られる。

⑤チャレンジャー

「チャレンジャー」のアンカーを持つ人は、
困難な課題に挑戦することを生きがいとする。
職場の雰囲気や待遇よりも、
その仕事に挑戦したくなるかどうか、が重要である。
上がり続ける高い目標を与えられ、
更に目標必達が求められるような
プレッシャーの大きい
環境を求める。
失敗するリスクは高いものの、
成功した際には大きな功績を残すことができる。

具体例としては新薬開発、
株のトレーダー、プロのアスリート、
新規事業開発などの仕事に関わる人
に多く見られる。

⑥創造性

「創造性」のアンカーを持つ人は、
今までになかった新しい何かを作り出すこと
を最も重視する。
奇想天外な発想を持っていることが多く、
規格外な行動をとる傾向がある。
それゆえ、組織の中では
問題児扱いされてしまうこともある。

孫正義やスティーブジョブズなど
起業家・イノベーターに多いが、
組織改革や商品開発の仕事で
活躍することもある。

⑦社会貢献

「社会貢献」のアンカーを持つ人は、
社会のために役に立つ
他人のためになることをする
という価値観を、最も大切にする。
自分の貢献に応じた待遇を求めるが、
その基準は技術、技能の価値よりも、
自分が社会や組織に
もたらした成果に重きが置かれる。

辺境で医療に携わる医師や、
キャリアコンサルタント、NPO法人などに多い。
地位や昇進には比較的執着しないが、
自分がどれだけ貢献しているか
については非常に気にするタイプ。

⑧ワークライフバランス

「ワークライフバランス」のアンカーを持つ人は、
仕事と私生活のバランスをとり、
充実した人生を送ることを第一に考える。
仕事については、
他の7つのうちいずれかのアンカーは持っているが、
自分の人生の充実を犠牲にしてまでは、
その考えに執着しない。

したがって、仕事内容や待遇よりも、
「どの地域に住むか」「そこで家族は幸せか」
など、仕事以外の要因を重要視する。
ただし、
自分のライフスタイルを充実できるならば
仕事にも邁進する傾向にある。

キャリア・アンカーの使い方

8つのキャリア・アンカーを
それぞれ10点満点で重要度で点数をつけます。

それを点数が高い順
(重要度が高い順)に並べます。

上位2つが自分の絶対守るべき価値観
逆に下位2つは捨てるべき価値観です。

※「捨てるべき」を言い換えると、
「選ぶべきではない」ということです。

この上位と下位の価値観を
判断基準」にします。
もちろん、より詳しく
働く理由」と 「あるべき姿」について
深掘りが必要ですが、
キャリア・アンカーをベースにして
整理すると非常にわかりやすいです!

おわりに

今回は、あくまで
「自己理解」までにとどまりましたが、
実際には自分の軸とマッチする企業を探す、
調べることができなければ,
運命の企業とは巡り会えません。

要するに「企業研究」ができなければ
意味が無いということです。

企業研究に関しては、
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