行かないのはもったいない?最近話題の海外インターンが就活にも有利ってホント?!

海外インターンが有利なのは「アピールの仕方」でした!

インターンシップ 

2015.09.08

ざっくり言うと

  • 海外インターンは就活に有利にならない場合がある
  • 留学・ワーキングホリデーの違い
  • 参加者の就活成功体験付き!

はじめに

海外インターンシップは、
海外の企業やNGOで一定期間働く就業体験です。
仕事内容や期間、給料の有無などにより
様々な種類の海外インターンシップが
世の中で提供されています。

近年、海外インターンシップは
「外資系企業で働きたい」
「国際舞台で活躍したい」
「英語を使って仕事がしたい」
「就職活動に活かしたい」という学生や、
「これまでのキャリアを海外で活かしたい」
「自分の活動の場を海外に広げたい」
「転職活動に活かしたい」という社会人の間で、
参加者が急増しています。

留学・ワーキングホリデーとの違い

インターンシップ、留学、ワーキングホリデーは、
「学びを目的として海外に滞在する」
という点では共通していますが、
その内容は少なからず異なります。
その違いを説明しましょう。

▶インターンシップ

海外の企業あるいはNGOなどに所属して働く機会を持ち、
実務経験を積むことを目的とします。
実務能力はもちろん、
他言語で他国人とコミュニケーションをとる能力、
社会経験も身につけることができます。
多くの場合は給与も得られます。
ただし当初から一定の能力水準が要求されます。

▶留学

教育機関(語学学校、大学、大学院など)に入学し、
語学あるいは各分野の専門知識などの学問的な能力を
身につけることを目的
とします。
現地での就労体験は基本的に難しく、
勉学に励むことになります。

▶ワーキングホリデー

基本的には「海外で休暇を過ごす」ことを目的とし、
その間の滞在費を補うための就労が認められる制度
です。
ワーキングホリデーは提携国間でのみ行えます。
就労体験も語学学校への入学も可能ですが、
いずれも本格的なレベルで取り組むことは難しく、
仕事はいわゆるアルバイト相当の業務、
語学学校は最初の一定期間のみに限られます。

海外インターンシップのメリット

海外インターンシップには様々なメリットがあります。
ここでは、5つのメリットを紹介します。

成長しているマーケットに飛び込み、
 国際企業の魅力や競争力を現場で体験することができる

皆さんは、国そのものが成長している空気を
肌で感じたことはありますか?
世界の中でも特にアジア新興国は
国そのものが成長するエネルギーに満ち溢れています。
日本国内に閉じこもっていては体感することのできない
世界経済の均衡の変化を身をもって
体感できるのは一つの魅力です。

グローバルスタンダードを知り、価値観の異なる人と
 働くことによって視野を広げることができる

ビジネスに対してのスタンスや進め方は
各国によって異なります。
日本では考えられないことが、
他の国では常識として扱われている事も頻繁にあります。

異なる環境で育った人々と同じ職場で時間を共にしたり、
ビジネスをするのは、それだけで刺激的で、
様々なことを学ぶことができます。

異国の同世代や各国で活躍する日本人と出会い、
 ネットワークを形成することができる

同世代や現地採用で活躍している方など
沢山の面白い経験をしている方が海外にいます。
海外でそういったネットワークを形成することは、
必ずや未来のあなたの財産になることでしょう。

自分の力を試し、スキルやマインドを
 高めることができる

一般に言われる
留学と海外インターンシップの大きな違いがこれです。
海外インターンシップは実務が基本となり、
アウトプットが重要視されているため
自分の力を試す良い機会となります。

「海外で働く」ことに関する想像と
 現実のギャップを埋めることができる

自分の興味のある国や企業に行き、
ある一定の期間その地で暮らし、実践を積むことで、
・海外での働き方が自分に合うのかどうか
・その業界や仕事内容が本当にやりたいことだったのか
・海外で働くメリット、デメリット
など、リアルな情報、感覚を知る事ができます。

海外インターンシップは就活に有利なのか

もちろん、評価される場合もありますが、
あなた次第でむしろ逆効果になることもあります。
評価されるインターンにするためにできる事と注意点は

・海外インターンをした動機や
 得た経験を説明できるようにする
・海外インターンの目的次第ではアピールにならない
・語学力の習得は評価されないので注意する

ということです。

つまり、海外インターンシップをするだけでは
就活で有利に働くことはなく、PRに使うのであれば、
意識が重要です。
高い意識で望めば結果は自ずとついてくるでしょう。
そしてその結果や経験を話すことで
人事の方にも良い印象を与えることが出来るでしょう。

参加者の就活成功体験

ここで実際に海外インターンシップに参加し、
就活に成功した先輩たちの声を紹介します。

<Aさん>
就職活動中には、エントリーシートなどにアメリカでのインターンシップのことを記載し、採用ご担当者から強い興味を持ってもらいました。“インターンシップをしました”ではなく、“インターンシップでは何をしたか、何を得たか”を聞かれ、「インターンシップ先の社長が人の意見をよく聞いてくれた方だったので、人の意見などを受け入れることの大切さを感じ、心掛けています」と答え、とても良い反応が返ってきました。 過去には日本国内インターンシップにも長期間で参加経験がありましたが、海外インターンシップの方が参加期間は短くとも、ご興味やご質問を頂いたことが圧倒的に多かったです。私が希望した企業での就職実現に、大きな効力を発揮してくれたと思っています。

<Bさん>
就職活動では、職歴やエッセイの内容に海外インターンシップについて記載をし、どこの会社からも興味を頂きました。国内インターン経験者は結構いますが、海外インターンシップ参加者はまだレアなようで、採用ご担当者の目を引く魅力になっていると感じました。実際の面接の場面でも、自分自身がアメリカで得た経験を自信を持って話せたことが内定獲得につながりました。今後は、国内営業をしてスキルを積んで、10年後辺りには海外企業での営業職に挑戦してみたいと思っています。

二人に共通していえることは海外インターンシップを
"したこと"、ではなく、"経験したこと"を、
話しているということです。
経験を自身のものにして話せるようになることで
就活でも有利にすすめることが出来ます。
何事でも大事なのは自分で目的意識を持って
能動的に行動することです。
あらかじめ準備を整えておきましょう。

おわりに

海外インターンシップへの参加が決まると、
どうしても「インターンをすること」そのものが
目的になってしまいがちです。
しかし、多くの機会がそこら中に落ちている
海外インターンシップには多くのメリットがあり、
機会を掴みとって成長できるかどうかはあなた次第です。

海外インターンシップを単なる「体験会」にせず、
将来のキャリアにつなげていきましょう。