知ってるようで知らない?「囲い込み」の実態とその対処法
あなたも囲い込みされるかも...
2015.09.08
ざっくり言うと
- そもそも囲い込みって何?
- どう対処したらいいの?
- 対処法を解説します!
はじめに
17卒の学生から就職活動の時期が変更され、
経団連に加盟する大手企業を中心とした選考が
3月1日解禁になりました。
一方、外資や中小など非加盟企業は
8月前に採用を本格化させています。
その採用時期のズレによりおこる
「囲い込み」が問題になっています。
そもそも囲い込みってなに?
囲い込みとは、企業が行う自社への
内定辞退を防ぐための活動のことを指します。
企業は優秀な学生に内定を蹴られて
他社にいってしまうと困るため、
さまざまな策を講じて優秀な学生を囲い込むのです。
具体的には、学生に他社の選考を受けさせないよう
日程をブロックしたり、他社の選考・内定を
辞退するよう要求したりします。
囲い込みの実態
近年では、内定を出し終わったあとに連日、
内定者を研修会や懇親会といった名目で集め、
他社の選考を受けさせないようにする
といった囲い込みがあります。
最近では、
内定者に他社への就活終了を強要することを
「就活終われハラスメント(=オワハラ)」
というようになっています。
文科省の調査によると、今年3月1日~6月末に
学生から「オワハラ」について
相談を受けた学校は68・3%もあったそうです。
この「オワハラ」という単語も、
囲い込みの実態を知るうえで
キーワードとなっているので要チェックです。
オワハラ体験談
筆記試験、集団面接、個別面接を無事に通過したAさん。最後に重役による最終面接があると聞かされ、緊張しながら面接に向かいました。最終面接は、社長と冒頭の1分だけ挨拶と世間話をするだけで、その場で内定を知らされました。出典 やすはら情報局
ところが社長退出後、人事担当者から「他の企業に辞退の連絡を速やかにしてください。」と宣告されたんです。どうやらこの最終面接、オワハラをするためにセッティングされたものだったのです。
Aさんは、オワハラについて大学やニュースで知っていました。Aさんは、勇気を振り絞って、「それはオワハラです。大学に報告します」とハッキリ伝えました。Aさんがすごかったのが、それ以降何を言われても「それはオワハラです。大学に報告します」を繰り返したんだそうです。
Aさんの心の中では徐々に「こんなことをする会社なら内定取り消されてもいい」と思うようになり、 開き直ったんですって。結局、人事担当者のほうが根負けして。その場を切り抜けることができました。